松尾 澪佳
審査法務部 審査管理課
1990年、長崎県生まれ。法学部を卒業し、法律やルールに関係する仕事がしたいと麻生商事に入社。
平日はデスクワークが多い分、休日は散歩やダンスで体を動かしたり、食べ歩きをするのがルーティン。
会社にとってリスクがないか
厳しい目で審査をする守護神
大学では法学部で法律を学び、ロースクールに行くような道も考えましたが、プロフェッショナルになるまでの道のりが長く険しいのを知っていたのでより早く成長できそうな環境を求めて就職しました。最初は営業事務の仕事をしながら会社全体でどんなプロジェクトに取り組んでいるのかということを学び、今の部署に異動しました。
主な仕事内容は、新しく取引先になるかもしれない会社の与信管理(信用度チェック)や各案件の契約書管理です。社内でやり取りすることが多いのは営業チームで、彼らは「取引したい」「契約したい」と思う会社の情報を持ってくるので、私が行う審査で落ちるとまずい事態になるわけです。かといって審査法務部が甘くいい加減な審査をしてしまうと、最悪の場合、お金を回収できず、大きな損害につながってしまうかもしれません。だから、営業の方々の気持ちには寄り添いつつも、会社の利益を最優先に厳しい目で審査をして、時には言いづらいことも伝えなければなりません。冷静さと細やかさ、根気強さ、そしてどこをどう調整すれば取引や契約を進められるかという調整力も必要です。
立場は違っても
会社を守るという目的はひとつ
私のいるチームは、少数精鋭で2人しかいません。しかも、社内では嫌われ役になることも(笑)。正直孤独を感じる時もありますが、普段からできるだけ営業の方々とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておけば、お互い難しい局面でも柔軟な対応ができます。守備的な仕事ではあるけれど、とても重要な役割を担っていて、法律のエキスパートであることを忘れないように意識しています。法律や規約は決まったルールですが、どの角度から見るか、どう解釈するかというところに余白があります。「決まりだから」と頭ごなしに押し付けるのではなく、1つ1つの事案についてリスク管理や状況を把握しながら、調整・折衷できるよう工夫していきたいですね。
他にも株主総会や取締役会の議事録作成や各種申請業務などを担当しています。業務は1人で進めることも多いですが、周囲の先輩や上司に相談したり、外部で支えてくださる法律のプロの方々にも頼ったりしています。