熊本の街を復興することが育ててくれた故郷への恩返し 熊本の街を復興することが育ててくれた故郷への恩返し VOICE SCROLL

本田 哲也TETSUYA HONDA

熊本支店 営業・施工管理
1990年、熊本県生まれ。平日は仕事と資格の勉強、休みはキャンプに出かけたり、バイクに乗るなど趣味も大切にしてメリハリをつけている。熊本地震で被害を受けたまちを建て直すのがやりがい。

毎朝「今日はどんな1日になるかな」と
楽しみで仕方ない

私が麻生商事に入ったのは大きな仕事がしたいと思ったからです。それまでにも建設業の経験はありましたが、商社はここが初めてでした。地盤の基礎工事から床・天井などの建物の内装仕上げにまで関わることができるのが醍醐味ですね。作業するわけではありませんが、お客さまのご要望を聞き、資材を調達してきたことでイメージが目に見える形に変わっていく瞬間は何度経験しても感慨深いものです。幅広い現場に関わるということは、多くの人の力に支えられているということです。その分、責任は重く、みんながスムーズに仕事を進められるように私が架け橋にならなくてはいけません。
最初は「こんなにやることが多いの?」と正直不安になったこともありました。私がいい加減な仕事をすると多くの人に迷惑がかかり、現場が止まってしまいますからね。でも、プレッシャーをモチベーションに変えて「いい仕事をしよう」と自分自身を奮い立たせています。毎日同じ仕事や現場はありません。時にはトラブルだって起こります。大変なことが8割、うれしいことは2割ぐらいかな(笑)。でも壁を乗り越える達成感がすごいんですよ。毎朝起きるたびに「今日はどんな1日になるかな」と楽しみで仕方ないんです。

今の自分にできることは
熊本に再び元気を取り戻すこと

私がここまで仕事に情熱を注げるようになったきっかけのひとつは熊本地震でした。入社して2カ月後に予想もしなかった天災に見舞われ、あまりの揺れの大きさに死ぬかと思いました。でもありがたいことに生き延びて、建設業という人の暮らしを守り、つくる仕事に就いているのも何かの縁ですよね。地域に貢献したいという思いが胸の内から湧き上がりました。その後、熊本地震で大きな被害を受けた益城町の体育館の建て直しに関わり、現場の職人さんをまとめる職長会の会長を務めさせていただいたんです。さまざまな企業や立場の人たちがいましたが、目標はまたまちを元気にすることですから、文字通り一丸となって仕事を進めることができました。震災で失われたものはたくさんあります。壊れた街並みを見て立ち尽くし、涙したことも忘れられません。しかし、この経験を糧に大きく成長させてもらいました。今度は私が故郷に恩返しをしていく番です。